プロポリスの抽出法

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プロポリスは、ミツバチの巣からとってきてそのまま利用できるわけではありません。例えば、ミツバチの巣から削り取った、ユーカリ系プロポリスの原塊は黒っぽく、いくぶん緑がかった茶褐色をしていて、特有の香りがします。そのままではとてもではないが口にできるものではありません。
過去にはプロポリスを粉末状にして利用していたようですが、プロポリスの原塊はひとつの巣箱から年間100~300グラム程度しか採れない貴重なものですので、現在は少しでもプロポリスの成分を有効に利用する目的から、数種類のプロポリス成分抽出法が利用されています。

プロポリスの各種抽出法

アルコール抽出法

プロポリスの塊を食用アルコールに入れて攪拌し、含まれる成分を抽出する方法です。製造が簡単なうえ、プロポリスの原塊の80%がワックスや蜂ロウで、それらを溶かすにはアルコールが最も有効なため、古くからこの抽出法が最も広く採用されています。
アルコール抽出法で抽出したプロポリスのメリットは、フラボノイド成分が抽出できるというところです。プロポリスの成分の中でも、フラボノイドは主成分であり非常に重要な物質とされているので、大きなメリットととなります。また、アルコールによる滅菌作用で、プロポリスを製造段階で消毒できる点なども優れた利点となります。
アルコール抽出法だと、アルコールが飲めない人や肝臓の悪い人にはよくないという説がありますが、実際に飲むときには何かに混ぜて飲んだりしますので、濃度は1%以下になり、全く問題とはなりません。

水抽出法

アルコールのかわりに水を使用し、プロポリスの水溶性成分を抽出する方法です。プロポリスを粉砕し、攪拌後遠心分離器にかけます。その後、上澄み液をフィルターで濾過し、凍結乾燥させます。
水抽出法を使用すると特有の臭いが少ないこというメリットがあり、食品や化粧品などに広く採用されています。デメリットとして、プロポリス自体が油性成分を多く含むため、十分に成分を抽出できないという欠点があります。特に、プロポリスに含まれるプラボノイドは脂溶性なので、プロポリスの最も大切な部分が抽出されないのです。これは大きなデメリットとなっています。

ミセル化抽出法

アルコール抽出と水抽出の両方の性質を活用した方法です。これはアルコール抽出したプロポリス溶液に、グリセリンなどの乳化剤を加えることによって、その粒子が水に混ざり込む状態を作り出しています。ミセル化抽出法では、アルコールと水から溶け出す両方の成分がプロポリスから得られますが、食品添加物であるグリセリンを毎日摂取し続けることは体によくないという批判があります。また、添加物を加えるので、純粋なプロポリスを得られないという問題もあります、しかし、ミセル化抽出法で製造されたプロポリスは刺激臭が少なく飲みやすいという利点もあります。

超臨界抽出法

二酸化炭素を「超臨界流体状態」にすることによってその溶解能力を高め、プロポリスの成分を通常よりも多く抽出する方法です。超臨界抽出法では、アルコール抽出法では取り出しにくい脂溶性ジテルペンやテルペノイドも抽出することができます。そのため、日本の複数の企業もこの抽出法を採用しています。また、超臨界抽出法で抽出されたプロポリスは、プロポリス特有の刺激臭や苦味は、比較的軽減されているのも特徴です。

醗酵法

アガリクスやマイタケ菌などを利用してプロポリス成分を醗酵させる方法です。今のところ、あまりこの抽出法は使われていませんが、製法が安定すればプロポリスの製造量も飛躍的に増大させることも可能なため、将来この醗酵法が多く採用される可能性もある、将来性に富んだ抽出法であるといえます。

各抽出法のメリット・デメリット

以上のように、それぞれの方法で抽出されたプロポリスの効果については、飲みやすいものは重要な成分が失われていたり、逆にアルコール抽出法より吸収率は高いなど、抽出法によりかなり違いがあるようです。そのため、プロポリスを製造している会社の中には、いくつかの抽出法を併用し、プロポリスの成分を効率よくとりだす方法をとっているようです。

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古来より行われているアルコール抽出法の良いところは、溶剤のアルコールそのものにも滅菌力があり、製品化されたものが半永久的で、かつ安全性が高いと言うことと、プロポリスは樹脂から由来し樹脂成分の溶解剤にはアルコールが最も適しているといったことでしょう。しかし、発酵法のように、将来の技術の進歩によって今までとは違った効率的なプロポリスの抽出法が出現し、主役の座を交代するかもしれませんね。

Filed under: プロポリス総論 — admin 10:05 PM